ぐるぐるぐる。

ねむくなったら、つむぎにきます。

天邪鬼

 

大丈夫って言葉のお話です。

 

 

 

大丈夫はお利口さんです。

いつだって何かを断る時には、

この子が役に立ってくれる。

 

「遊びに行く?」

「大丈夫。」

 

「これ、あげるよ。」

「大丈夫。」

 

「手伝ってあげようか?」

「大丈夫。」

 

「助けは必要かい?」

「大丈夫。」

 

いつでもそばに置いておいて

しっかり逃げずにしておけば

 

いつでも紐をつけといて

どこか行かない様にしておけば

 

余計な心配も

余計な干渉も

余計なお節介だって防いでくれる。

 

大丈夫はお利口さん。

 

 

 

大丈夫は気まぐれ屋さんです。

自分の中にいるときは

勝手に出てきて悪さして

苦しくなって

寂しくなって

悲しくなって

泣けてくるのに、

 

誰かのとこからやってくると

あっためてくれて

ほどいてくれて

泣かせてくる。

 

あいつは泣かせにくるけれど

いっつも悪いやつではなくて

たまにとんでもない安息を

とんでもない恵みを

とんでもない幸せをくれたりするから

本当に気まぐれ屋さん。

 

 

大丈夫は自分で使うと

これまた少々気難しくて

なかなか良い子にはしてくれないけど

 

人にはとっても優しくて

救うことすらできるんです。

 

だからぼくの大丈夫は

自分のためなんかじゃなく

周りの大切な人のために使うんだ

それで1人でも救えたら、

誰かを泣かせられたなら、

それがぼくの大丈夫だから。

 

大丈夫はあげるもので

大丈夫はもらうものだから。